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「問題がないのがあたりまえ」 日本のアパレルへの信頼を守る現場

小原
アパレル 検針作業中
中央株式会社は、営業所ごとにそれぞれ異なる「強み」を持っている。
川口営業所の強みは、アパレル系への対応力だ。
社員は担当する顧客ごとに、入庫から出荷、アフターフォローに至るまで、すべての作業を責任持って管理する。入社3年半になる小原慎司の場合、中心となるのは輸入品を国内の流通向けに検品・加工する作業。中でも多いのは、タグの取り付けと検針だ。
ただ縫い付けるだけではない 細かなスキルと専門知識が必要な「ミシン作業」
ミシン
取り付けるタグは、輸入元が用意してくれるのではなく、専用のプリンターを用いて彼が自分で作成する。

「海外製品に付いているタグの表記は日本語ではないので、まず日本語に置き換えなければなりません。また洗濯表示もISOという国際規格になっているので日本のJIS規格に変更し、注意事項、原産国、メーカー名等の情報も加えて、タグを発行(プリント)し直します」

JIS表示とISO表示では単なる記号の置き換えでは適合しない部分がある。
例えばアイロン掛けに適した温度の絵表示は、JIS表示はアイロンの中に「高」「中」「低」の文字で示すが、ISO表示はアイロンの中の黒丸の数(1~3個)で表示している。乾燥法についても、JIS表示は衣類などの絵で示すが、ISO表示では図形で表示されている・・など、タグの発行には専門知識が必要だ。
タグ付け
タグが準備できたら次は工業用ミシンで縫い付ける。
作業は社員から推薦されたなかから実技テストによって選抜され、育成されたパートタイマーが行う。

「ミシン作業は特に難しい技術は必要ありませんが、注意深さや丁寧さが大切です。パートのみなさんはそれぞれ、自分が縫い付けたものが売 られるのだということに責任と緊張感を持っているようです。お客様が求めるクオリティーに応えられないと、即返品ですからね。 また、一口にタグと言っても種類も取り付け方もさまざまです。たとえば衿ネーム1つとっても2辺だけ縫う場合や4辺縫わなければいけない場合、サイズやミシン針の太さ、糸の色など、こと細かに指示がある場合もあれば、弊社の方で判断し、最適な縫い付け方をお任せいただく場合もあります。専門知識は不可欠です」
検針
検針とは文字通り、衣類のなかに縫い針等の危険物が混入していないことを確かめる作業。
磁力によって金属片を探知する検針機によって行う。
ベルトコンベアー式の検知機に、衣類が次々と通されていく。

この作業が行われるタイミングには2種類ある。

1つは、海外から輸入された商品が、コンテナごと倉庫に運ばれてきたとき。

「既に海外で一度検針が済んでいるものも多いのですが、やはり日本の検針機を通さないと心配というお客様の要望にお応えして実施しています。場合によっては日本製の商品を検針することもあります。針が入っていることが前提ではなく、あってはいけない事態を回避するための検針です。私はこの作業を管理するようになって2年半ですが、針を発見したのは1本だけです」



絶対にないとは言い切れない、万が一以下の事態を回避するための作業なのだ。
 「抜き忘れた縫い針が、そのままの姿で刺さっていました。お客様の信用にかかわる作業ですからね。発見できてよかったです」

もう1つ、検針をかけるのは、タグ付け作業を終えたときだ。
「ミシン針が残ってしまう恐れがありますからね。ただ、私は一度もミシン針を見つけたことはありませんし、残っていたと言うクレームが入ったこともありませんが」

問題は起こらないのがあたりまえ。あたりまえを守り通す現場の作業が、日本のアパレルへの信頼を守っている。
小原
小原慎司


入社3年目。
趣味はサッカーで、地元のチームに所属し、社会人リーグの試合に出場している。ポジションはミッドフィールダー。

仕事でやりがいを感じるのは、「繁閑の波のなかで、急激な繁忙を上手く乗り越えられたとき」
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