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会社初の産休を取得 彼女の「必要」が道を拓く

関口奈々
中央株式会社 草加営業所

関口奈々は昨年、中央株式会社初の産休育休の取得社員になった。当時25歳、新卒で入社し、2年半目のことだった。一般的には男社会のイメージが強い物流の世界だが、ECショップなど個人対応の仕事が増えるにつれて、女性パワーの活用は着々と進んでいる。「女性が働きやすく、かつ長く働き続けられる職場にする」ことは、同社にとっても重要な課題なのだ。
申請書類の作成から事務担当者と一緒に大研究
できれば産休を取って復帰したいです

そう伝えると上司は「じゃあ、会社としては初めての試みだけどやってみようか」と頷いてくれたという。

「前例がまったくなかったので、制度もまだ定まっていませんでした。だから本社の事務の方と一緒に、申請書類や役所のことなどを調べて、勉強しながら手続きを進めました。新しい知識も吸収できてよかったなと思っています」

彼女の仕事は主に、出荷伝票等の事務作業やシステムの作成といったデスクワーク。
幸い悪阻(つわり)もなく、順調な妊娠生活を送れたため、出産の2週間ぐらい前まで働くことが出来た。

出荷伝票等の事務作業やシステムの作成
「一回だけ、切迫早産(早産になりかけること)になって、その間だけはちょっとお休みをいただきました。仕事の都合で、どうしても出社しなければならない時は、会社の人が車で迎えて来てくれて、極力動かずに、座ったままでいられるように配慮してもらったんですよ。
通っていた産婦人科までは、職場から自転車でも5分ぐらいの距離だったので、万が一陣痛が来ても、車で送ってあげるから安心していいよと言っていただいていました」

アベノミクスが女性活用を打ち出している昨今でも、妊娠出産した女性が職場でいじめを受けたり、追い出されたりする「マタハラ(マタニティハラスメント)」の話はめずらしくない。
それに引き換え中央株式会社は、なんとも温かい。加えて、制度の運用にも柔軟性がある。

「保育園もなかなか決まらなくて、決まり次第復帰ということで、産休を半年延長してもらいました。結局3ヵ月で決まったので、延長短縮の手続きをして、この5月から復帰という形になっています」
朝晩30分ずつ 時短勤務制度も初利用
関口奈々
関口は産休に加え、時短勤務制度についても、初めての利用者となった。

「保育園は、家からは近いんですけど、営業所とは逆方向にあるので、送り迎えには時間がかかってしまいます。それで今は、始業と就業を30分ずつ縮めてもらって働いています。
打ち合わせをさせていただいて、どのくらいの時間なら出勤に間に合うか、どのくらいで帰れば業務に支障が出ないかを相談させていただいて決めました」

周囲のサポートのお陰で、持ち帰り残業をすることもなく、仕事と子育てを両立させている彼女だが、1年以上ものブランクを経て復帰するのは、正直不安もあったという。
パソコン
「でも、引継ぎしてもらいながら、少しずつ仕事を思い出して行きました。事務のパートさんもいらっしゃるので、まわりにサポートしていただきながら徐々に思い出せたのでよかったです。
それに育休中も、月に一回は営業所に顔を出しておしゃべりしたり、本社にも、3ヵ月に一回ぐらいは打ち合わせに出かけて、部長ともお昼を一緒に食べたりとか、させていただいていました。会社とは常に繋がっていた感じですね」

無論、配慮してもらえることを「当然」とは思っていない。
仕事道具
「なるべく与えられた仕事はこなしていこうと思うんですが、子どもが熱を出した時など、早退する場合もあり、申し訳ないなと言うのはすごく感じています。ですからその分、できる時間帯、できる仕事は率先してひき受けようと意識してやっています」

一瞬、表情が引き締まった。

「まだ手探り状態ですが、しっかりとやり抜いて、次に産休育休を経験される方に、繋げていけたらいいなと思っています」

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関口奈々
中央株式会社初のワーキング・マザー。産休、育休、時短勤務を駆使して母となり、もっか仕事と家庭の両立に奮闘中。「認可保育園に入れられれば、預けられる時間も変わってくるので、早くフルタイムで皆と同じように働きたい」が直近の目標。だいぶ歩けるようになり、おしゃべりも上手になってきた赤ちゃんを連れて、「家族で散歩するのが今は一番楽しい」と笑う。
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