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所長2年生の前に立ちはだかる大きな壁を超えて行く

平繁樹
2013年6月、平繁樹は越谷営業所の所長に任ぜられた。入社からわずか3年でのスピード昇進を、「自分に重責を果たせるかどうか、不安ではありましたが、認めてもらえたのがうれしかったし、チャンスだと思いました」と振り返る。しかしやはり、禍福はあざなえる縄のごとし。すぐに試練に襲われ、今彼は、大きな壁の前で苦しんでいる。
作業風景
「期待 以上」の答えを出し、 評価 されて所長になった

平繁樹は4年3ヵ月前、務めていた大手家電量販店の倒産を機に、中央株式会社に職を得た。

「18年務めた職場でした。倒産したのは、業界の厳しい競争に敗れたということでしょう。
家電量販店時代は、物流の方に携わっていましたので、転職の際も、物流の仕事を探しました。馴染みもやりがいもありますからね。ただ家電はもう外そうと、別の分野の物流に携われればいいなと考えました。もう18年もやってきたし、家電業界は今後も、厳しい時期が続きそうだからです」


越谷営業所に配属され、先輩社員から1つ1つ教わりながら、徐々に顧客を増やしていった。

「特に戸惑うようなことはありませんでしたね。企業風土の違いは想定内です。中央株式会社の場合は、以前の会社と比べて対応が細かいなと感じたぐらいです」

仕事の醍醐味
「まれにですが、そういう時はやりがいを感じます。たとえばアパレルのお客様から、リュックサックに缶バッチを付けて通販で売りたいということで、缶バッチを付ける作業と、付けたものを包装して在庫する作業を依頼されたことがありました。お客様も作業工程を考えて『これくらいの金額で頼みたい』と提示してくれたのですが、こちらはさらに工程を合理化して、先方の想定よりも低い金額でお引受することができました。
しかも、製品の仕上がりも予想以上によかったみたいで、見本写真をお送りしたら、想像していたよりもずっといいと喜んでもらえたのです。
すごくうれしかったですね。社員とパートが一生懸命仕事するからこそ、できることです」

かくして平は、「期待以上」の答えをめざす努力をコツコツと積み重ねて成果をあげて認められ、昨年6月、所長に昇進したのである。
先が 見えない壁は、悪天 候時のスカイツリーのよう
「うちの会社は営業所単位である程度権限を持たせてくれて、自分が考えたことをやらせてもらえる社風があるのです。責任もすごく重いですが、その分評価にも反映されやすい。入社から3年ちょっと所長までやらせてもらえたのも、そのお陰です」
先が 見えない壁は、悪天 候時のスカイツリーのよう
胸を張っていいはずの話だが、平の顔はなぜか浮かない。

「今、たぶん40年生きてきた中で、自分では一番大きな壁に遭遇しています。自分のスキル・技量よりも高い壁、天気が悪い時のスカイツリーの頂上みたいに先が見えない状況です」

実は最近越谷営業所は、売上に大きなウェイトを占めていた顧客を失ってしまった。数字を回復するためには、新しい顧客を獲得しなければならないが、1社で補填できるほどの大口顧客は、そう簡単に獲得できるものではない。必然的に、小規模の案件を数多く受注することになるが、取引規模の大小に関わらず、各社員が担当する顧客の数も負担も増える。
作業風景
「人手がどうしても足りなくて、経験が浅い新人にも、責任ある仕事を任さざるを得なくなります。ミスしてしまうこともあり、お客様からお叱りを受ける。お客様にも申し訳ないし、新人も気の毒です」

肩を落とす。

「壁を超えるカギは、人間関係です。私と個人というよりは働いている人同士の人間関係が仕事を円滑にし、課題を乗り越える力になると思います。問題が起きた時の対処の仕方が重要ですね。人の気持ちを大事にして、やれるところから、1段ずつ昇って行けば見えて来るかもしれません」
真っ直ぐに前を見て話す彼に、「所長になって1年、成長しましたか」と尋ねると… 「ないです。これははっきり言えます」ときっぱり。
「こんなにできないのかと、がっかりします。
ただ私は、人がどう感じているのか、察知する能力だけはある方だと思うので、そこを活かして、無理にでも笑って、壁を超えて行くつもりです」

たとえはっきりと先が見えない時でも、スカイツリーの頂上はそこにある。所長・平繁樹の視界も、じきに晴れてくるに違いない。
平繁樹
平繁樹 プロフィール

越谷営業所 所長。仕事のモットーは「交信(よりよいコミュニケーション)の重視」。対お客様はもちろん社内でも大切にしている。「A型で慎重派。大胆なことはできない」と自己分析するが、夫婦で2時間程度のつもりの外出が「成り行きで富士山麓に1泊2日旅行」になることもあるという。プライベートでは無計画を大胆に楽しむタイプのようだ。

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